白山スーパー林道改め

白山白川郷ホワイトロードの魅力

残暑続く中、もうすぐ秋が来るんだなぁと感じつつも時間が早く流れることにあいかわらず恐れを抱きながら、夏は夏の、秋は秋の楽しさを満喫している人は多いでしょう。特にこの時期、具体的には6月から11月上旬までの期間限定で開通される道路があることをご存知でしょうか。石川県と岐阜県を結ぶ道路として、そこに富山・福井の計4県にまたがる白山を中心として存在している白川国立公園を通過している『白山白川郷ホワイトロード』のことだ。昨年2015年4月1日までは『白川スーパー林道』と言えば分かる人もいるでしょう、どうして名称が変更になったのかという点については、心機一転というふうに見て良いでしょう。

本来の名称では『白山林道』と呼ばれていますが、確かにこれでは堅苦しい印象しか取れないため何かとマイナス要素が強く出がちだ。そもそも道路にそこまでの愛着を抱く必要があるのかと言いたくなるようなネーミングなのかというと、そう言えるだけの価値がここにはあります。白山林道は国立公園を通過しているため、その性質上通行するためには料金を支払わなければならない決まりとなっています。いわゆる日本全国に広がっている高速道路と同じ、『有料道路』の1つだ。

道路は元々公共のものとなっているので料金を徴収する事は出来ませんが、白山スーパー林道改め白山白川郷ホワイトロードになどはその例外となっている。どうして例外なのかというと一般的な定義は存在していますが、有料化することによって観光資源の価値を多く内含しているからといえば分かり易いはずだ。

そんなホワイトロードとまで称されるこの有料道路について、概要などを含めて話をしていこう。

概要

白川国立公園の石川県と岐阜県とを結ぶ全長およそ33kmほどの距離が築かれているこちらの道路、その通り道には国立公園に数多ある観光名所を眺めながら走行できるという、一種の眺望が楽しめます。同公園内にある名所といえば、

  • ブナ原生林などの樹海や高山植物などの景観
  • ふくべの大滝を始めとした7つの滝
  • 世界文化遺産指定の白川郷

を始めとした多くの見どころがあります。地元近隣の人々にとっては定番の観光スポットであり、県外から訪れた人たちも一度は足を運んでおきたい自然豊かな公園となっている。訪れるだけでも価値あるといえる場所であるため、有料であるとはいえ走行しながら眺められるというのだから、面白いことはない。風光明媚な風景に目を取られながらハンドル操作を誤って事故を起こした、なんてことももしかしたらあるかもしれません。よほど大きな事故が発生したという事例は確認されていませんが、少しばかりのトラブルはあったかもしれません。

運転手ではない人たちにすればどちらを見ても広がる自然豊かな道路は、狭苦しく息詰まるドライブに潤いをもたらしてくれるはずだ。こうした観光スポットとしてのクオリティだからこそ、道路を開通して有料化すれば利用者が増える、そう踏んだのでしょう。事実として、最近までに確認されている同道路を通過した車両数は2010年7月には『300万台』を突破したそうだ。

初夏から秋口にかけて

そんなホワイトロードですが、先にも少し触れましたが期間限定でしか開通していない有料道路としても有名です。その期間は6月から11月上旬の、およそ5ヶ月程度だ。随分と短すぎるのではと思うでしょうが、それは仕方がない問題なのです。理由は、ホワイトロードがある場所が地面とは言いがたい高度を保っているからだ。

白川国立公園そのものが霊峰とまで呼ばれている白山を含めた公園地区となっています。広さは『47,700ha』、東京ドーム約10個分もの広大な面積だ。言っても理解できない広さといえる空間なので大雑把にそれくらい広いものだと理解してくれればそれでいい、そんな公園はいわゆる我々人間が暮らしている一般的な地面から標高600m以上に存在しています。

つまり、夏は避暑地として新緑溢れる場所として愛されており、秋には紅葉生い茂る夏とはまた違った魅力を携えた観光名所として、多くの人が周知しているほどだ。ただその分、ほぼ山の中といっても過言ではないため、11月の早い時期には深々と辺りを白く染める気配の訪れが早いのです。実際、本格的な冬が到来する季節になると除雪車でも通行することが出来ないほどの大量の雪が積もってしまうため、そもそも人が通れるような余裕すら存在しないのだ。山道の道路ほど恐ろしい物はない、チェーンをつけていても事故が起きるという恐怖を経験したことのある筆者から言わせれば、いくら観光名所だからと冬場に通ろうという考えには至らない。以前父が自身の運転技術を過信したせいで命の危険を直に感じたことがある分、雪が積もった山道の自動車走行ほど怖いものはないでしょう。

春から除雪を

11月中旬から5月下旬まで、およそ半年間はこのホワイトロードの使用が認められていない。その期間までに雪が解けるのかといえば、そうトントン拍子に話はうまくいかないものだ。何せ積もる雪の量がトンデモなく多いので自然に雪溶けを待とうなどと気長には待っていられません。そのため段々と雪が振らなくなってくる、4月を目安にようやく人為的な手を加えていきます。除雪車を導入し、道路に積もった雪をどかしていく作業にしても、ものすごく大掛かりになるのは素人でも分かるはずだ。有料道路として人気を呼んでいる分、維持費的な問題でも何かと悩まされているのが滲み出る世知辛さが浮かんできます。

自動車だけが通行できる

ホワイトロード、そんな素晴らしい風景が楽しめるとあれば多くのドライバーが一度は通っておきたいと思うでしょう。だがこの有料道路は基本的に自動四輪のみ通過しか認められておらず、自動二輪は一切の通行が認められていないのだ。オフロードなどで楽しみたいと考えている人もいるでしょうが、山道で険しいところや急カーブなどの問題、果てはスピード制限と言った諸々の問題が嵩んでしまうことにあるのでしょう。

ただ一時期、観光名所としてすごくいいと言われながらも積極的に利用したいとは思っていなかった人が多かったのも事実だ。何せ昨年2015年以前まで、一般車両でも最低『3,150円』という高額な値段が求められていたのです。距離的なことを考えれば法外と言われもした、そしてその値段から『日本一通行料金が高い有料道路』とまで呼ばれていたほど。

それが昨年を機に料金を一気に値下げしたこともあって、より多くの人が利用しやすくなった。ただ値下げする以前に300万台という車両が通行していたことを考えても、それに見合うだけの価値があると判断していた人が多かったのでしょう。しかしそれも年々不満という不満が積み重なっていった結果、そう捉えることも出来ます。

メニュー